Japan spectrum evidence map

電波は、
見えない
公共地図だ。

スマホ、テレビ、防災、宇宙観測。同じ「使われている」でも意味は違います。割当と実利用を分け、根拠から考えるための地図です。

8.3 kHz → 3 THz

11桁をまたぐ、ひとつの公共地図

全体図は対数軸です。右へ同じ距離進むたび、周波数は10倍になります。

全634行の割当表を探索する

まず押さえること

「割り当てた」と
「使った」は違う。

行政の表には複数の段階があります。ここを混ぜると、局数が少ないだけで「空いている」と誤解したり、待機系を「無駄」と評価したりします。

01

分配

この周波数で、どの種類の無線業務を認めるか。

02

割当

目的・条件を付けて、使える周波数を具体化する。

03

免許・登録

誰がどこで設備を開設できるかを行政記録にする。

04

実際の発射

いつ、どの程度、どんな価値のために使われたか。

Cross-purpose cases

数字の意味が変わる
7つの事例。

身近な通信から、災害待機、受動観測、周波数移行まで。単一スコアでは消えてしまう違いを並べます。

広い面を少ない送信所でカバー

地上テレビ

地上デジタル放送を全国へ届ける帯域。局数や発射時間だけでなく、同時に受信する人数と災害時の情報伝達を考える必要があります。

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遠くまで届く「プラチナバンド」周辺

700〜960MHz

携帯電話だけでなく交通・業務無線・識別用途が近接する帯域。移行中のシステムもあり、現状と将来像を分けて見る必要があります。

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免許局数では測れない大量利用

Wi-Fi帯

家庭・職場・公共空間で大量の端末が使う一方、個々のアクセスポイントは無線局免許を要しない場合が多く、免許局数が利用量の代理になりません。

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広い帯域と、まだらな実利用

5G・ローカル5G

5Gの大容量化を担う帯域。基地局数、人口カバー率、実トラヒックを分けて見ると、整備済みと実際に使われる量の違いが見えます。

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既存の重要用途を止めずに移す

放送中継→V2X

テレビ放送の中継回線が使う帯域の一部を、自動運転等のV2Xへ移行する事例。現在の重要性と新しい需要が正面から競合します。

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「常時使う」と「必要時に備える」

15GHz帯

同じ帯域に、常時発射する携帯基地局向け中継回線と、災害時のため待機する回線があります。発射時間だけで評価する危険がよく分かる事例です。

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送信しないことが価値になる帯域

受動観測

電波天文や地球探査衛星の受動観測は、弱い自然電波を受信します。発射量が少ないほど未利用という考え方を、そのまま適用できません。

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Current picture

いまの日本を、
どう読むか。

逼迫は「全域一様」ではない

低い周波数は広域カバー、高い周波数は広帯域化に向きます。必要な性質が違うため、単純な空き幅の合計では需給を判断できません。

実利用データの粒度にも差がある

携帯電話は局数・カバレッジ・トラヒックが比較的詳しい一方、免許不要局、待機系、受動業務は別の証拠が必要です。

再編は「使っていない帯域探し」ではない

既存用途の重要性、移行先、費用、国際調和、新需要を揃えて初めて、移行や共用の妥当性を検討できます。

評価軸と限界を読む